【創業支援コラム】目標数値

目標数値

これから会社設立をしたい方、個人事業を開業したい方にお話をすることがあります。それは、「目標数値」ということです。

企業経営者は、だれもが「夢」を持っています。その「夢」を実現するためには、目標を掲げて、その目標を達成しなければなりません。その目標設定を、具体的な数値で表わす必要があります。

目標を立てるときは、「SMARTの原則」に従ったほうがいいと、以前のコラムで申し上げました。
SMARTの原則とは、「具体的である(Specific)」「計測できる(Measurable)」「同意している(Agreed)」「実現できそうなことである(Realistic)」「具体的な期限がはっきりしている(Time)」という要素がはいったもので、これらの頭文字をとったものです。

「目標数値」を一つだけ掲げるとするならば、私は、「一人当たりの付加価値1,000万円」を目指すことをお勧めします。
最初から「一人当たりの付加価値1,000万円」という目標数値のハードルが高いのであれば、まずは、「一人当たりの付加価値700万円」という目標数値を設定するといい、と思います。

「付加価値」とは、「粗利益」です。
「粗利益」とは、「売上-仕入-外注費」です。
「一人当たり」とは、「常勤役員、正社員一人当たり」という意味です。アルバイト、パートは、一律0、5人として換算するなどという調整が必要になります。

たとえば、役員1人、正社員2人、パート1人で、1年間の売上8,000万円、仕入4,000万円、外注費500万円の会社があったとします。
そうすると、粗利益=8,000万円-4,000万円-500万円=3,500万円 となります。
そして、一人当たりの付加価値=3,500万円÷3、5人=1,000万円 となるのです。

確かに、業界・業種によって、粗利益は異なってきます。また、「業界平均の粗利益率」も異なってきます。

しかし、そこで考えてほしいことがあるのです。
たとえば、平均点80点というのは、100点の人と60点の人がいて、足して2で割って平均80点ということなのです。
当たり前のことですが、「業界平均の粗利益率」より高い企業もあれば、それより低い企業もあります。

ですから、「一人当たりの付加価値700万円」を目標にして、それが達成できたら、次に「一人当たりの付加価値800万円」を目標にする。そして、それが達成できたら、次に「一人当たりの付加価値900万円」を目標にする。そして、それが達成できたら、次は・・・というように、成功体験を少しずつ積んでいって、さらなるステップアップをされたらいかがでしょうか。

私は、創業当時「4人で4,000万円を目指す」という目標設定を致しました。
そして、事務所のメンバーのおかげで、その目標を達成することができました。

私にできたのです。次はあなたの番です!

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