【創業支援コラム】イチロー選手引退会見より

イチロー選手引退会見より

 

 イチロー選手が現役引退を発表しましたね。

 インタビューの中で、会社を設立し、事業を経営するにあたって、すごくためになる言葉があると感じました。その一部を読売新聞の朝刊より引用させていただきます。

 ― 子供たちへメッセージを

  「熱中できるものが見つかれば、それに向かってエネルギーを注ぐことができる。自分の前に立ちはだかる壁に向かっていける」

 まさしく、企業経営は、人・もの・金・情報、と言われます。しかし経営者にとってのエネルギーというのは、計り知れない貴重な資源です。熱中できる仕事を見つけることは、企業を経営するにあたって、とても大事であると、改めて思います。

― ファンの存在は?

 「ある時までは自分のためにプレーすることがチームのためにもなるし、見てくれている人も喜んでくれるかなと思っていたんですけど、ニューヨーク(ヤンキース)に行った後くらいからですかね、人に喜んでもらえることが一番の喜びに変わってきた。ファンの方の存在なくしては、自分のエネルギーは全く生まれないと言ってもいい」

「ファン」という言葉を、「社内のメンバー」「お客様」「家族」と置き換えると、その重みがよく理解できるのではないでしょうか。

― 貫けたものは何か

 「野球のことを愛したことだと思います。これが変わることはなかったですね。」

ご自身の仕事を愛する、情熱をずっとずっと注ぎ続けることは、大切なことであると改めて感じます。

 - 生き様はファンに伝わったと思うか

「自分の限界を見ながらちょっと超えていくことを繰り返していく。少しずつの積み重ねでしか自分を超えていけないと思う。地道に進むしかない。進むだけではなくて後退もしながら、ある時には後退しかしない時期もある。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。間違ったことを続けてしまっていることもある。そうやって遠回りをすることでしか本当の自分に出会えない、そんな気がしている」

 「少しずつの積み重ねでしか自分を超えていけないと思う。地道に進むしかない。」という言葉は、非常に深い意味のある言葉だと思います。

 私は、イチロー選手の引退会見を、テレビのニュースで見ました。その中で、子供のころからの夢であるプロ野球選手になるという夢を叶え、成功してきて、どう感じていますか、という質問に答えていました。                                            その回答で、新しい世界に挑戦するとことは、大変な勇気だと思う、と述べていました。そして、できると思うから挑戦するのではなく、やりたいと思えば挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようとも後悔はないと思う、と言っていたのが、私は強く印象に残っています。

 会社を設立し、事業を経営するにあたっては、まず、行動してほしいと、強く願っています。       そのプロセスを楽しみながら、あなたらしさを追求して、ご自身のために、社内のメンバーのために、お客様のために、成果をあげてほしいと思います。

出典:2019年3月23日 読売新聞朝刊

 

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