【創業支援コラム】資本金

資本金

 

 会社を設立すると決意したときに、資本金を決める必要があります。             理論的には、「1円」から会社は設立できます。                       しかし、会社設立後、履歴事項証明書(登記簿謄本)に「資本金の額」が記載されます。そして、履歴事項証明書は登記所で600円の収入印紙を貼って申請すれば、誰でも入手することができます。もちろんネットでも入手できます。

「会社設立時に、資本金はいくらにしたらいいのですか?」というご相談をお受けします。

そのときに、私は、次のようにお答えしています。

「可能であれば、300万円をお勧めしています。300万円が厳しいようでしたら、100万円なら何とかなりますか?」

300万円をお勧めしていることには、理由があります。                   その理由とは、10年以上前、有限会社を新しく設立するときに、最低資本金が300万円必要とされていたためです。(現在は、新規に有限会社を設立することはできません。)         そのため、一つの目安としています。

とはいえ、時代は変わってきています。                           自宅兼事務所というSOHOスタイルであれば、創業当初、300万円までは必要ではないと思います。                                            それでも、100万円は必要であると思います。

 では、資本金の100万円をどうするのか、ということです。

 八王子・多摩会社設立支援機構にご相談くださった方で、半年でがむしゃらに働いて、100万円貯めることができましたというお客様がいらっしゃいました。

 また、先日ご相談くださった方で「これから掛持ちでバイトをします。5か月で100万円貯めて会社設立、その後の税務会計の顧問をお願いします」というお客様もいらっしゃいました。

 こうして、あなたの夢である「会社」を設立することができます。               では、資本金の100万円がなぜ必要なのか、ということです。                                                               「会社を設立すること」は、ゴールではありません。                      設立してはじめて、あなたはスタート時点に立つのです。                    創業期をスムーズに経営していくためには、お客様のために業務を行うこと、継続して業務をし続けることが大切です。

 そして最も重要なことは、あなたが、ご自身の会社からきちんと「役員報酬」を受け取ることができるようにすることです。

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